☆質問
『私は個人事業をやっているのですが、平成17年から消費税の課税事
業者になります』
『今年も残り少なくなりましたが、来年から消費税の課税事業者になる
にあたって、注意することは何かありますか?』
★回答
まず、個人事業ではどのような商売をしていますか?
☆質問
『商品の小売をしています』
★回答
そうすると、かなり在庫を持ちますか?
☆質問
『在庫は2箇所の倉庫に保管してあり、約3千万円ほどあります』
★回答
そうしましたら、この年末の棚卸しでは在庫を漏らさず計上するように
してください。
☆質問
『この年末の棚卸し在庫の金額と、来年の消費税を納税するための
計算とで何か関係があるのですか?』
★回答
あるんです。
消費税の納税額は、売上代金として「預った消費税」から、仕入れや
経費の支払いで「支払った消費税」を差し引いて計算します。
来年の消費税の計算では、今年の年度末の在庫金額に105分の5
を掛けた金額を「支払った消費税」に含めて計算するのです。
☆質問
『今年の年度末の在庫金額に105分の5を掛けた額を「支払った消
費税」とするということは、「預った消費税」から差し引く「支払った消
費税」がその分増えるわけですから、消費税納税額はその分少なく
なるということですか?』
★回答
正解です。
この計算は、免税事業者から課税事業者になった年にだけ認められ
る計算です。
☆質問
『今年の年末の在庫が多くなればなるほど、来年の消費税納税額が
少なくなるということですね?』
★回答』
そのとおりです。
ですから、在庫の計上漏れがないように、正確な棚卸しをする必要が
あるのです。
☆質問
『なるほど、よくわかりました』
『正確な棚卸しで消費税の節税、ですね!』
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