●税務署
「お仕事の性格上、お客様との飲食が多いのですか?」
★納税者
「人と付き合うのが仕事のようなものですから、自然と多くなってしまいます。」
●税務署
「そうですか」
「会議費もかなり多いように見受けられますが?」
★納税者
「打ち合わせが多いのもこの仕事の特徴です」
●税務署
「なるほど」
「旅費交通費もかなり使っているようですが、出張とかも多いのですか?
★納税者
「そうですね」
「ほぼ国内ですけれど、北海道から沖縄までクライアントがありますから」
調査官は元帳を見ながらその内容についていろいろと質問をしてきます。
主に経費関係についての質問です。
確かに、納税者は売上高に占める経費の割合が多く、調査官もそれに注目しているようです。
そうこうしているうちに時刻は16時を回りました。
納税者の都合で調査は今日一日となります。
●税務署
「元帳を見させていただいて、大まかな内容は理解しましたが、その元となる資料は時間がなくて見られませんでしたので、元帳と領収書綴りなどの資料をお預かりいたします」
★納税者
「こちらの都合で今日一日になったのですから、構いません」
調査官は元帳と領収書綴り等を持参した大きなバッグ3つに詰め込みます。
かなりの量です。
とても歩いて税務署に帰ることはできない量です。
タクシーを捕まえて署に戻るようです。
つづく