実地調査が終わり、調査官が資料を持ち帰ってから3週間後くらいに、税務署から直接会って話をしたいとの連絡がありました。
調査官が会計事務所に来ました。
●税務署
「ちょっとこの領収書を見ていただきたいのですが」
■会計事務所
「ん~ 不自然な領収書ですね」
●税務署
「13,600円とありますが、本当は3,600円の領収書ですよね?」
■会計事務所
「ん~ そうですね。後から1を3,600円の前に付け加えていますね」
●税務署
「ですよね」
■会計事務所
「・・・・」
領収書は明らかに改ざんされています。それも1枚2枚ではなく、かなりの数があります。
●税務署
「他にも私的な領収書が会社の経費として計上されているように見受けられます」
「これなんか調査研究費ということで計上されているのですが、明らかに個人的な経費ですよね」
■会計事務所
調査官は申し訳なさそうに次から次におかしな領収書を提示してきます。
「ん~ そうですね・・・」
あまりのひどさに声も出ません。
●税務署
「大変申し訳ないのですが、先生の方で納税者の方にこれらの領収書について確認をしていただけますか?」
■会計事務所
「分かりました」
「確認の上、連絡を差し上げます。」
このような状況では、もうどうにもなりません。
大変残念な結果となりました。
重加算税案件です。
おわり