国税通則法という法律の改正により、納税者と税理士の双方に調査の連絡があり、調査内容の説明が事前にされるようになりました。
型通りの説明ですが、電話で約10分ほど調査官から調査内容の説明を受けます。
この説明で調査官は「私一人で調査に伺います」と言っておきながら、調査当日に「もう一人手が空いてたもんで・・・」とか言って2人で調査に来たケースが最近2件ありました。
こんな調子ですので、この事前説明もあまり意味があるとは思えません。
調査の連絡がありました。
建設資材を卸売りしている会社への調査です。
まず担当者に状況を聞いてみます。
■会計事務所(所長)
「調査先の会社で何か問題点となりそうなことはあるの?」
■会計事務所(担当者)
「ゴルフ会員権の評価損を計上しましたから、問題となる可能性はあります」
■会計事務所(所長)
「いくら評価損を計上したの?」
■会計事務所(担当者)
「3千万円です」
■会計事務所(所長)
「金額が大きいから、計上の根拠は必ず聞かれるね」
■会計事務所(担当者)
「そうですね」
調査当日です。
年配の調査官です。再任用ということです。
再任用とは、60歳の定年後、1年ごとに契約をして65歳まで勤務することができる制度です。
調査官は再任用2年目ということですから62歳ということになります。
統括官で定年を迎えたということですから、一応出世したベテランの調査官ということになります。
侮れません。