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週刊税務調査日記

ゴルフ会員権の評価損 (2)

第395号 2013/11/28

午前中は会社の概況を聞いたり雑談で終わりました。

午後からは帳簿調査です。

●税務署

「期末に商品在庫が計上されていますが、実地棚卸はされたのですか?」

★納税者

「しています」

●税務署

「期末在庫の一覧表はありますか?」

★納税者

「ええ、あります。これです。」

●税務署

「期末近くで仕入れた商品の納品書を見せてください」

★納税者

「わかりました」

●税務署

「この納品書に記載のある商品が在庫の一覧表に載っていませんが、期末近くで販売されたのですか?」

★納税者

「いや、その商品は翌期に入ってから売れたと思いますが・・・」

●税務署

「そしたら在庫一覧表に載ってこなきゃおかしいですよね?」

★納税者

「ん~」

このように、決算書に期末在庫が計上されている場合には、ほぼ100%在庫の一覧表の提示を求められます。

そして、期末近くの仕入と売上と在庫の関係を確認します。

「おかしいな、確かに在庫として計上されていなければならないはずなのに」

●税務署

「在庫計上漏れということになると、その分会社の利益が少なく計上されていることになりますので、納税も過小ということになります」

★納税者

「そういうことになりますよね」

「ん~ なぜ漏れたのかな・・・」

●税務署

「それと、前期においてゴルフ会員権の評価損を計上していますが、この計算根拠を説明してもらえますか?」

やはり来ました・・・

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
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