☆【生徒】
父親が先月亡くなりました。
父は生前、個人でビルを所有して不動産収入がありました。
消費税の課税事業者でもありました。
父の所有していたビルは私が相続しますが、消費税の扱いはどうなりますか?
★【先生】
お父さんはいつ亡くなられましたか?
☆【生徒】
今年の4月30日です。
★【先生】
あなたはどのような所得がありますか?
☆【生徒】
私はサラリーマンですので、給与所得だけです。
★【先生】
そうすると、まず今年の1月~4月までのお父さんの消費税の申告を準確定
申告として行う必要があるかどうかをまず検討します。
前々年のお父さんの課税売上高は1,000万円を超えていましたか?
☆【生徒】
超えていました。
★【先生】
そうすると、消費税の準確定申告をする必要があります。
☆【生徒】
これは、いつまでに申告すればよいのですか?
★【先生】
亡くなった日の翌日から4か月以内ですので、8月30日までに申告する必要
があります。
☆【生徒】
父が亡くなった後の今年の5月~12月の消費税の申告はどうなりますか?
★【先生】
あなたが事業を引き継ぐということですので、前々年のあなたのお父さんの課
税売上高が1,000万円を超えているかどうかで判定します。
☆【生徒】
父が1,000万円を超えていますので、私が5月~12月の消費税の申告をす
ることになるのですね?
★【先生】
そのとおりです。
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