【先生】
突然ですが、「お酒チャンネル1都3県」はご存知でしょうか。
【生徒】
お酒チャンネル?何ですかそれは?
【先生】
東京国税局のホームページにある1コーナーです。東京国税局管内の
1都3県(東京都、神奈川県、千葉県、山梨県)にある銘酒やその製造元、
ワイナリー、地ビールの紹介や用語解説、関連歴史などお酒情報専門の
コーナーです。
http://www.tokyo.nta.go.jp/category/channel/channel.htm
【生徒】
なぜ国税局のホームページに?局の人たちは大のお酒好きとか?
【先生】
もともと酒の製造や販売は税務署の免許がいりますし、健全な酒文化の
発展は税収アップにもつながるということではないでしょうか。免許事業者
の公表や局主催の鑑評会も行われてますし。札幌国税局では清酒のおい
しい飲み方なんかも出しています。
にしても、東京国税局の充実ぶりは群を抜いています。
【生徒】
やっぱり東京は酒好きの集まりに違いない。
【先生】
お酒飲んで愚痴りたいこともたくさんあるに違いないでしょうね。
さて、今回からは中間申告のお話に入りたいと思います。
【生徒】
中間申告は以前改正がありましたよね。
【先生】
そうです。中間申告は半年に1回かあるいは3ヶ月ごとに1回という2種類
でしたが、新たに1月ごとという場合も加わりました。
【生徒】
そもそもなんで中間申告をしないといけないんですか?
【先生】
まず直感的に中間申告及びそれにかかる納税は、確定申告・納税の
一部仮申告・前払いということをおさえてください。中間申告で納めた税金
は確定申告時に精算されます。
なぜこれを行うかというと、税金による運用益を縮小させるところに強く
主眼が置かれています。
つまり売上等で実際に消費税を預ったときと、納税のときにタイムラグが
あると、その期間に税金を運用して利益を上げることも可能です。
【生徒】
1億円を年利1%で運用すれば100万円ですし、通常の営業に回したと
しても、納税までに何回転かさせられれば、それだけ利益も増えますし。
【先生】
税金から利益をあげるというのはよくないということで、中間申告の制度
が設けられています。
税金の中でも消費税は特に預り金的性格の強いものですので、法人税
は年1回の中間申告しかないのに対し、消費税は納税額の大小に合わせて
1回、3回、11回という3種類の中間申告が規定されています。
【生徒】
ちょっとくらい儲けてもいいと思うけどなぁ。儲けたらその分税金も増える
んだし。
【先生】
そうすると多く稼いでいるところがさらに儲けられることになりますよね。
中小事業者との公平性という観点もあるのです。
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