週刊なるほど!消費税

納税額の計算(32)
簡易課税

第158号 2006/01/30

【先生】

 ついに社長が逮捕されたライブドア。新しい社長は子会社の社長だった

人ですから、買収された子が親を乗っ取ったということになるのでしょうか。

【生徒】

 今度はフ○テレビに協力要請とか言ってましたね。1年前とは全く逆・・・

まさかこんな事態になるとは。諸行無常の響きアリ・・・

【先生】

 金曜日に株価は上がったようですね。色々な思惑が絡んできているようで

投資対象というよりは投機対象といった感じです。

 さて、引続き簡易課税のお話です。今回からは具体的な計算方法について

見ていくことにしましょう。

 まず預った消費税の計算ですが、これは原則課税の場合と同じです。

【生徒】

 それじゃ今までどおり計算すればいいんですね。

【先生】

 そうです。

 そして次に支払った消費税を計算しますが、これは課税売上高にかかる

預った消費税から計算します。

【生徒】

 支払った消費税を預かった消費税から計算?

【先生】

 これが「簡易」と呼ばれるゆえんです。

 つまり、支払った消費税については、原則課税のように実際に支払った

消費税を集計するのではなく、預かった消費税に一定率を掛け、その結果

計算された金額を支払った消費税と「みなす」のです。

【生徒】

 へー。

 それなら例えば預った消費税が100万円とすると、一定率が50%なら、

100万円×50%=50万円 

が支払った消費税になるから、残り50万円を納めればいいってことかな?

【先生】

 単純化するとそうなります。

【生徒】

 確かにそれは簡単ですね。

 とすると、原則課税で計算した課税売上割合はどうなるんですか?

【先生】

 当然計算する必要はありません。

 また実際に支払った消費税も集計する必要がありませんので、支払時に

課税取引か非課税取引か不課税取引かといった判断もする必要がなく

なります。

【生徒】

 売上だけ集計すればいいんですね。ますます簡単。

【先生】

 確かに概要だけを聞くと簡単なのですが、以前にもお話したように、実際に

計算するとなると面倒な判断や計算が必要な場面が出てきます。

【生徒】

 やっぱりね。。。

【先生】

 次回より計算方法を詳しくお話していきましょう。

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