【先生】
阪○の次はT○S。経営者はおちおち寝てもいられないのではないでしょうか。
【生徒】
それにしてもお金ってあるところにはあるものですねぇ・・・
Mさんファンドは最近名前を聞かない日がないくらい有名になってしまって。
【先生】
大証にもっと配当しろとか、色々やってますからね。球団上場はさすがにやり
すぎとは思いますが。
【生徒】
ファンドだから、上場して株価が上がったら売って終わりでしょ。その後球団が
どうなろうが知ったこっちゃ無い。株主価値向上って言ってますが株主=ファン
ではない。
【先生】
イギリスの某サッカークラブのように謎の米国人に買い占められて上場廃止
なんて事態もありえますからね。
さて、課税売上割合が変動した場合の調整対象固定資産についてお話して
います。
今回は課税売上割合がどの程度変動したら著しく変動した場合というのかを
見ていきましょう。
【生徒】
「著しく」ですから、ちょっとやそっとの変動じゃなさそうですね。
【先生】
まず比較の対象ですが、課税仕入れ時の課税売上割合と通算課税売上割合
を比較します。
【生徒】
通算課税売上割合?
【先生】
簡単に言うと、課税仕入れを行った課税期間から3年分を通算して計算した
課税売上割合です。
例えば、課税仕入れ時の課税売上割合が 4,000万円/5,000万円、翌年が
3,800万円/5,200万円、 翌々年が 4,200万円/5,500万円 とすると、
4,000万+3,800万+4,200万/5,000万+5,200万+5,500万=12,000万/15,700万
として計算されるのが通算課税売上割合です。
各課税期間の割合を単純合計し、3で割るということではありませんので、
注意が必要です。
【生徒】
3年分を1つの課税期間とみなして課税売上割合を計算するイメージですね。
もし課税売上割合に準じる割合を使ってた場合はどうなるんですか?
【先生】
その場合は課税売上割合に準じる割合を使って計算します。
但し、中途で課税売上に準じる割合に変更した或いは通常の課税売上割合
に戻したというような場合には、課税売上割合と準じる割合ではそもそも計算
の前提が異なるので、金額を合計することはせず、割合自体を単純合計し
課税期間の数(3)で割る方法を使います。
【生徒】
通算課税売上割合を出したらどうするんですか?
【先生】
通算課税売上割合と課税仕入時の課税売上割合との差額が5%以上、且つ
この差額を仕入時の課税売上割合で割ったものが50%以上であれば、著しい
変動ということになります。
【生徒】
つまり変動の幅が5%以上で、且つ変動率が50%以上ということですね。
【先生】
そうです。より正確に言うと、
課税売上割合が著しく増加したときとは
1.通算課税売上割合-仕入時の課税売上割合 →5%以上
2. 1÷仕入時の課税売上割合 →50%以上
であり、
課税売上割合が著しく減少したときとは
1.仕入時の課税売上割合-通算課税売上割合 →5%以上
2. 1÷仕入時の課税売上割合 →50%以上
ということになります。
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