【先生】
なにやら監禁事件が世間を騒がせているようです。
【生徒】
世も末ですねー。首輪やら手錠やら・・・まるでペット扱い。
そりゃ驚いてレッサーパンダも立ち上がります。
【先生】
綺麗に背筋の伸びたパンダですよね。最初は着ぐるみかと思いました。
【生徒】
あの微妙な内股加減がなんともいえず・・・
【先生】
さて、先週に引続き現金主義のお話です。
現金主義は小規模な個人事業者のみ認められた会計処理ということはお話
しました。
【生徒】
法人はダメなんですよね。
【先生】
そうです。法人には認められていません。
今回はまず現金主義の経理方法について見ていきましょう。
とはいってもそれほど難しくはありません。
【生徒】
全て現金の収入・支出のタイミングで経理すればいいんですよね。
【先生】
そうです。
通常は納品をして請求書を出したときに売上を計上し、代金を回収したときに
は債権の決済取引となりますが、現金主義では請求書を出したときには何も
せず、代金を回収したときに初めて売上を計上します。
小売店や飲食店のような現金商売でしたら、モノやサービスの提供と金銭の
授受が同じタイミングとなりますが、それ以外ではずれることになります。
【生徒】
モノは渡したけど売上は計上しないってことですね。
【先生】
そうです。入金時まで計上されません。ですからいつまでも代金回収ができない
と、売上もずっと計上できないことになります。
【生徒】
ちょっと難しい言い方をすると、不良債権がオフバランスになるってことですね。
【先生】
これは支払いのほうも同様です。商品を購入しても代金を払わなければ経費に
できないことになります。
【生徒】
そしたら商品を仕入れて現金で販売しても、購入した代金を支払わないと売上
だけ計上されるってことになるのか・・・
【先生】
現金主義で経理を行えば、費用と収益が対応していないということが高い確率
で起こります。
ですので、小規模の個人事業者にしか認められていないのです。
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