海外に高級陶磁器を販売している会社に調査が入りました。
●税務署
「消費税の申告書を見ると、消費税の輸出免税を受けていますね?」
▲納税者
「ええ、私の作品を海外のコレクターに販売していますから」
●税務署
「輸出免税を受けるには、輸出許可書や輸出申告控といった書類の保存が必要ですが、ありますか?」
▲納税者
「ほとんどありますが、ないものもあります」
●税務署
「ないと消費税の輸出免税を受けられませんよ」
▲納税者
「え~」
●税務署
「何でないのですか?」
▲納税者
「海外のお客さんが、直接国内の輸出業者を手配して商品を海外に送ってしまうからです」
●税務署
「ん~ そうなんですか」
▲納税者
「でも、当社が輸出しているのに変わりはありませんよ」
●税務署
「いや~ 証明書がないと輸出免税は認められないと条文に書いてあるからダメだと思いますよ」
▲納税者
「え~ 輸出業者を当社が手配するのか、お客様が手配するのかで、消費税の扱いが変わってしまうのですか?」
●税務署
「そうなると思いますけど・・・」
▲納税者
「そんなのおかしいでしょう?」
●税務署
「でも、税法に従うとそうなりますから」
「署に持ち帰って検討させてください」
づづく
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