■会計事務所(担当)
「所長、調査官が事務所を見るのを忘れたから少しだけ見せてくれということで納税者の事務所に行ってきたんですけれど、ひどいんです!」
◆所長
「ひどいって、何が?」
■会計事務所(担当)
「わざと約束した時間より早く来て事務所に上がりこみ、子供用の机であるという裏を取った家具が会社にないことを確認して、そのことを社長に突きつけているのです」
◆所長
「我々や納税者に嘘をついて調査をしたのか?」
■会計事務所(担当)
「そうです」
「まるでだまし討ちです」
◆所長
「それはひどいな・・・」
「裏を取って、そのことを確かめたいと正直に言えばよいのにね」
■会計事務所(担当)
「そうですよね」
「それを言わないで、私を欺いて調査をするなんて許せません!」
◆所長
「調査の仕方に問題あるよな」
「電話でそのことを指摘してみなよ」
■会計事務所
「分かりました」
「もしもし ○○さんですか」
●税務署
「はい、そうです」
■会計事務所
「初めから家具を確認する目的で事務所を見たいと言ったのですよね?」
「それを、事務所を見るのを忘れたから見たいと嘘を言ったわけですよね?」
●税務署
「いいえ、そういうわけではありません」
■会計事務所
「では、なぜ約束の時間より10分以上も早く会社の事務所に行って、私が立ち会う前に事務所に入り込んで調査をしたのですか?」
●税務署
「10分以上前になんて行っていません」
「5分前に行ったら、いなかったもんですから先に事務所に・・・」
■会計事務所
「嘘を言わないでください!」
「私は、10分前から事務所の前にいましたから!」
●税務署
「・・・・・」
つづく
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