事務所を見に来る日となりました。
待ち合わせ時間は13時ですが、「時間が少し前後するかもしれない」などと調査官が言っていましたので、10分前に着くように納税者の事務所に向かいます。
12:50に着きましたが調査官はまだいません。
13:00になっても調査官が来ないので、事務所のインターフォンを鳴らします。
すると調査官は既に事務所に来ていて、部屋に上がりこんでいます。
■会計事務所
「あれ、もう来ているんですか・・・」
●税務署
「えぇ ちょっと早めに着いたので、上がらせていただきました」
■会計事務所
「・・・・・」
●税務署
「今、社長さんに確認したのですが、消耗品費として計上してある会議テーブルが、ここにないんですよね」
■会計事務所
「会議テーブル・・・」
●税務署
「これがその領収書のコピーです」
「領収書は会社宛になっていますが、物は社長の自宅に配送されています」
■会計事務所
「自宅に?」
●税務署
「そうです」
「領収書を発行した家具店に直接確認しました」
■会計事務所
「家具店に直接確認したんですか・・・」
社長を見ると申し訳無さそうにうつむいています。
●税務署
「それと、家具店で買ったのは子供用の学習机なんです」
■会計事務所
「学習机?」
●税務署
「これが家具店の配送の控です」
■会計事務所
確かに、配送の控にはそう書いてあります。
「要はこれを確認するために会社の事務所に来たわけですね?」
●税務署
「まぁ それだけでなく、事務所の確認もしたかったものですから」
■会計事務所
「分かりました」
「所長にこの件を報告して、またご連絡いたします」
●税務署
「お待ちしています」
つづく
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