記帳代行をしている防犯設備工事に税務調査が入りました。
社長は、「現金での売上がある」と調査官に言いましたが、会計事務所は現金での売上があることを把握していません。
調査官が昼食をとりに行ったので、社長に現金売上のことを聞いてみます。
■会計事務所
「社長、現金での売上って本当にあるのですか?」
▲納税者
「基本は、請求書を発行して振込みでお願いしています」
「しかし、たまに工事が終わった後に、すぐに現金で支払いたいというお客様がいるんです」
■会計事務所
「え~ 現金売上があるなんて把握してなかったんですけど・・・」
▲納税者
「そうですよね」
「私も説明していなかったかもしれませんね」
■会計事務所
「直前期でどのくらいの現金売上がありました?」
▲納税者
「領収書の控えを見れば分かりますよ」
■会計事務所
「いくらくらいですか?」
▲納税者
「ん~ 100万円チョッとかな・・・」
■会計事務所
「え~ そんなに・・・」
▲納税者
「問題になりますか?」
■会計事務所
「問題になりますよ」
「だって、現金売上の分は帳簿に載っていませんから」
「つまり、売上の計上が漏れているということです」
▲納税者
「なるほど、それは大変だ」
■会計事務所
「3年間で300万円・・・」
「どうします、社長?」
▲納税者
「奇跡を願うしかないね」
■会計事務所
「はぁ・・・・」
つづく
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