週刊税務調査日記

山小屋の調査(1)

第345号 2009/7/27

新潟県で山小屋を経営している会社に対して調査の連絡がありました。

●税務署

「○○税務署の税野です」

「今回は、会社が経営している山小屋について集中的に調査を実施したいと思います」

■会計事務所

「山小屋ですか?」

●税務署

「そうです」

「今までの調査で、ほとんど見ていなかったようなので・・・」

■会計事務所

「山小屋まで行かれますか?」

●税務署

「どのくらいかかりますか?」

■会計事務所

「2,500メートルのところにありますので、片道5時間はかかりますよ」

●税務署

「え~ それは無理です」

「山小屋の経理資料などは会社にありますか?」

■会計事務所

「ええ、前期までの資料は山から下ろして会社の事務所にあります」

●税務署

「それでは、今回は山小屋まで行かないで、会社の事務所で調査をするということでお願いいたします」

■会計事務所

「分かりました、会社に連絡を取ってみます」

税務調査の連絡を納税者にします。

「山小屋を中心にした税務調査をしたいと税務署から連絡がありました」

▲納税者

「え~山小屋ですか?」

■会計事務所

「そうなんです」

「山小屋では、現金出納帳くらいしか帳簿はつけてないですよね?」

▲納税者

「ええ そんなもんです」

「それも夏の3ヶ月間だけですからね」

■会計事務所

「そうですよね」

「3ヶ月間だけだからたかが知れてますよね?」

▲納税者

「そうですが、ちゃんと帳面つけてるのか心配です・・・」

■会計事務所

「まぁ 心配しても仕方ないですから!」

「1日の調査ということですから、あっという間に終わりますよ」

▲納税者

「であれば、よいのですが・・・」

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
◆発行 アトラス総合事務所

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