仕事で郊外のお客様の会社で打ち合わせをしていると、携帯電話が鳴りました。
■会計事務所
「所長、スナック○○さんの社長さんから電話がありまして、税務署の人が突然自宅に来たということです」
飲食店には予告なしで調査官が来ることがありますが、このパターンです。
しかし、突然来られてもこちらは対応できません。
さっそく納税者に連絡を取ってみます。
▲納税者
「あぁ 先生ですか?」
「なんか税務署の人が突然自宅に・・・
■会計事務所
「飲食業ですとよくあることなのですが、困りますね」
「今はどういう状況ですか?」
▲納税者
「昨日と一昨日の売上代金が自宅の金庫にありましたので、それを見せてくれと言っています」
■会計事務所
「突然来たのだし、あくまでも任意調査ですから、見せたくなければ見せなくても構いませんよ」
▲納税者
「いや、別にごまかしているわけではないですから、いいです」
■会計事務所
「分かりました」
「調査官に代わってもらえますか?」
●税務署
「○○税務署の税野です」
「今回は突然お邪魔しましたが、現金商売ということでご理解ください」
■会計事務所
「今日は立ち会うことができませんのでお引取りください」
「また、後日きちんとした形で調査を受けますから」
●税務署
「分かりました」
「後日で結構ですけれども、お店のレジ周りを実際に行って確認したいのですが」
「できたら来週あたりで・・・」
■会計事務所
「それは構いませんよ」
「私も立ち会いますから」
●税務署
「では、来週の火曜日でいかがですか?」
「社長さんは、15時くらいなら都合がよいと言っています」
■会計事務所
「分かりました」
「では、今日のところはお引き取りください」
●税務署
「そうします」
つづく
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