調査官から「何か出してもらえば、すぐ帰りますよ」、と言われてしまいました。
しかし、出すものは何もありません。
よく税務調査には「おみやげ」が必要、ということを耳にします。
「おみやげ」とは、あらかじめ問題点を作っておいて、それを調査官に見つけてもらって、調査を首尾よく終わらせるということです。
しかし、そんなことをする必要があるのでしょうか?
税務調査で、何も指摘されることがないように指導するのが、我々の役目であって、敢えて問題点を作っておくなどということはナンセンスです。
私どもの事務所では、一切そのようなことはしません。
ですから、次のようなやり取りになりました。
■会計事務所
「出すものは、何もないです」
「税務調査で、何も指摘されないような指導をするのが、私たちの仕事ですから・・・」
●税務署
「まあ、確かにそうですよね」
■会計事務所
「・・・」
●税務署
「さて、調査の続きをしましょうか・・・」
■会計事務所
「お願いします」
その後、税務調査は夕方の17時過ぎまで続き、売上の期ずれを指摘されて終了しました。
納税者にその説明をして、旅館を後にしたのは18時です。
自宅に着いたのは、23時頃でした。
疲れました。
無断転用・転載を禁止します。
本メールマガジンに掲載されている著作物に対する以下の行為は、著作権法上禁止されており、著作権侵害になります。