臨場調査が終わって、2週間くらいしてから調査官から連絡がありました。
●税務署
「退職金の件で納税者を交えてもう一度お願いしたいのですが?」
■会計事務所
「ああ そうですか」
「納税者の会社で、ということですね?」
●税務署
「そうです」
「話だけ伺いたいのですけれど・・・」
■会計事務所
「わかりました」
「納税者と連絡を取ってみます」
さっそく納税者に電話してみます。
■会計事務所
「税務署がもう一度そちらに行って話を聞きたいと言っています」
▲納税者
「え~そうなんですか・・・」
「やはり退職金の件ですかね?」
■会計事務所
「そうですね」
「当然問題にしてきますよ」
▲納税者
「は~ 仕方ないですね・・・」
「わかりました」
「では、来週の月曜日でお願いします」
月曜日になりました。納税者の会社に行って調査官を待ちます。
調査官が入ってきました。
●税務署
「さっそくですが、この前頂いた退職金規程とは別に、退職金規程はありませんでしたか?」
▲納税者
「ええ、ないと思います」
●税務署
「ないと思います?」
「あるのですか?」
「ないのですか?」
かなり強い語調で言い放ちました。
▲納税者
「私の記憶ではありません」
●税務署
「ほ~そうですか」
「では、これは何ですかね~?」
そう言って、調査官が書類を納税者に手渡しました。
▲納税者
「退職金規程・・・」
■会計事務所
「会社のですか?」
▲納税者
「はい」
●税務署
「既に税務署に別の退職金規程が届けられていたのですが?」
この前、税務署に渡した退職金規程とは別のものが、過去に税務署に届けられていたということです。
何か、さらに揉めそうです・・・
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