税務調査の連絡があると「今回はどのような調査官が来るのかな?」と、興味深々です。
無駄口のひとつもたたかない調査官、ぶつぶつ独り言を言いながら調査をする調査官、貧乏ゆすりで机の上のコーヒーがきれいな波紋を映し出している調査官など、いろいろな方がいらっしゃいます。
今回の調査官は、どのような方でしょうか・・・
調査当日です。
■会計事務所
「おはようございます」
●税務署
「税野と申します」
「宜しくお願いいたします」と言って、身分証明書を提示しました。
そして、胸元から名刺を取り出して、所長と名刺交換です。
次に、担当者が名刺を差し出します。
すると、「すみません、名刺は所長に渡した1枚でいいですか?」と言います。
■会計事務所
「は~」
「結構です・・・」
●税務署
「いや~ 名刺作るの大変なんですよ」
「私のように中年からパソコンを始めると、もう頭が固いからなかなか覚えられなくて・・・」
■会計事務所
「そうなんですか」
●税務署
「やっとできたと思ったら、斜めに印刷されたりして」
■会計事務所
「若い人にやってもらえばよいのではないですか?」
●税務署
「いや~ 聞きたくないですよ もう」
「こんなこと分からないのかっていう風に教えますからね、若いのは!」
「だから一切聞かないで自分でやるんです」
■会計事務所
「大変ですね」
●税務署
「本当に昔はよかったですよ」
「今じゃ何でもかんでもパソコン」
「パソコンを使えなければ人間扱いしてもらえないですからね」
■会計事務所
「は~」
●税務署
「まったく、何でこんな世の中になってしまったんですかね」
「ですから、私の名刺はとても貴重なものなのです」
■会計事務所
「名刺1枚に相当なコストがかかっているということですね?」
●税務署
「そうなんですよ」
「ですから、すみません1枚で勘弁してください」
■会計事務所
「はい、結構ですよ」
To be continued
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