外注先から社長の個人口座へ入金されたお金は、以前個人的に外注の山下さんに貸したお金の返済金であると社長は説明しました。
そしたら、貸した時のお金の引き出しを記録した社長個人の預金通帳を見せろと調査官が言い出しました。
▲納税者(社長)
「え~ 貸したときの預金通帳は~と」
「あぁ 確かこの通帳かな」
「ん~ そんな額を引き出した記録がないな・・・」
●税務署
「チョッとその通帳を見せてもらえますか?」
「通帳自体に動きがほとんどないですね」
「50万円も引き出した記録はないですよ?」
▲納税者(社長)
「ん~ おかしいな・・・」
「あっ そうだ 思い出した」
「その時、何故か分からないけれど、手元に現金があったんですよ」
「それで山下さんにその現金から50万円貸したんです」
●税務署
「そんな多額の現金がなぜ手元にあったのですか?」
▲納税者(社長)
「なぜか忘れたけれど、手元にあったんだな、これが」
●税務署
「社長!いい加減なことを言ってはだめですよ!」
▲納税者(社長)
「いい加減?」
「何だ? 俺がウソを言っているとでも言うのかい、お前さん」
●税務署
「ウソを言っているとは言っていません」
▲納税者(社長)
「いい加減なことなんて俺はいってないぞ おい!」
チョッとやばくなってきましたので、ここで入ります
■会計事務所
「まぁ まぁ お2人とも落ち着いてください」
▲納税者(社長)
「何なら今、山下さんに聞いてみてよ」
「電話するから」
●税務署
「いいですよ」
社長は電話を取って山下さんに電話し始めました。
▲納税者(社長)
「あぁ 山下縫製さん? 社長いる?」
「え~ 外出しているの?」
「後で電話くれるように言ってくれるかな?」
50万円を手元の現金で貸し付けたと言ったことに対して、調査官はかなり疑っているようです。
つまり、本当に50万円を社長が山下さんに貸したのかを疑っています。
●税務署
「社長!本当に貸したの?」
▲納税者(社長)
「貸したから、貸したと言っているんじゃないか!」
「また、そんなこと言うのか? おい!」
お2人とも冷静に!冷静に!
To be continued
無断転用・転載を禁止します。
本メールマガジンに掲載されている著作物に対する以下の行為は、著作権法上禁止されており、著作権侵害になります。