週刊税務調査日記

何でもやってもらった調査(9)

第159号 2005/5/23

延べ3日と半日の臨場調査はほぼ何事もなく終わりました。

その後、しばらくして調査官から事務所に電話がありました。

●税務署

「お忙しいところすみません」

「天井埋め込み式のエアコンの件なんですけれど・・・」

■会計事務所

「はい」

●税務署

「建物付属設備ということでよろしいでしょうか?」

■会計事務所

「いや、あれは工具器具備品で問題ないと思いますよ」

●税務署

「・・・・」

「そうですか・・・」

■会計事務所

「そうです」

●税務署

「ダメですか・・・・」

■会計事務所

「だめです」

そして、チョッとした押し問答の末、調査官は電話を切ってしまいました。

なんともはや、押しの弱い調査官です。

そして、この数日後に納税者から電話がありました。

▲納税者

「先生、あの調査官から先ほど電話がありました」

■会計事務所

「え~ どんな内容だったんですか?」

▲納税者

「もう1日調査をやらせてくれって」

■会計事務所

「もう1日?」

▲納税者

「そうなんです」

■会計事務所

「それで何と言ったんですか?」

▲納税者

「もう、いい加減にしてくれって言いました」

■会計事務所

「そうですか」

「あれだけ調査して、何も出なかったものだから、また社長に調査の追加を言ってきたんでしょうね」

▲納税者

「しかし、こっちが気を許してると際限がないですね?」

■会計事務所

「そうですね。エンドレスになってしまいます。」

▲納税者

「まぁ あれだけ調査してもらって、何もなかったわけだから、うちの会社の連中はまじめによくやっているということですかね?」

■会計事務所

「そのようですね」

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
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