社長の「何でも協力します」という一言から、調査官は普段の調査ではないようなことをいろいろしてきます。
しかし、特に問題点は指摘されていません。
調査2日目もそろそろ終わろうとしています。
■会計事務所
「いままでの調査で、何か問題はありましたか?」
●税務署
「いえ、特別これといったものはないですね」
■会計事務所
「そうですか」
あれだけの調査をやられて、何もなくて、ホッとしました。
●税務署
「ところで、もう1日調査の時間をいただけないでしょうか?」
■会計事務所
「いやぁ~、もうおしまいにして頂きたいんですが・・・・」
▲納税者(社長)
「いや、別にいいですよ」
え~、社長、何でそんなことを言うの・・・
●税務署
「そうですか、ありがとうございます」
調査官は、間髪を入れず駄目を押しました。
■会計事務所
「いいんですか、社長?」
▲納税者(社長)
「ええ、別にかまいませんよ、あと1日くらい」
「先生の都合はどうですか?」
■会計事務所
「ん・・・社長がそういうなら仕方ないです・・・」
●税務署
「すみません。ありがとうございます。」
ということで、2日間の予定であった調査が、さらに1日伸びてしまいました。
予定外の調査で、困ったものです。
調査3日目です。
朝から帳簿をめくって通常の帳簿調査をしています。
あれだけのことをやって、何も指摘事項がないことから、少々焦り気味のようです。
●税務署
「この取引の領収書を見せてください」
▲納税者
「はい、これです」
●税務署
「この取引の請求書を見せてください」
▲納税者
「はい、これです」
次々に、税務署から資料要求されますが、出された資料はすべて問題がありません。
そんなやり取りをしているうちに、時計の針はもう5時近くです。
まだ、何も問題がないようです。
●税務署
「すみません。あと半日調査をしたいのですけれど・・・・」
▲納税者(社長)
「まだ、終わらないのですか?」
■会計事務所
「もう、3日間調査をやられたのですから、もう勘弁してください」
●税務署
「そこを何とか・・・社長、お願いできませんか?」
▲納税者(社長)
「ん~ あと半日だけですよ?」
え~、OK出しちゃうの?信じられない・・・
●税務署
「ありがとうございます!」
ということで、あと半日だけ日を改めて調査を受けることになりました。
この調査は、いつ終わるのでしょうか・・・
To be continued
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