週刊税務調査日記

国税局OB先生立会いの税務調査 (7)

第138号 2004/11/29

若い調査官は、まるっきりOB先生に立ち向かうことができません。

OB先生がいるときには、顔を上げずに帳簿調査に集中しています。

やりずらさが、ひしひしと伝わってきます。

◆OB先生

「先生は、ゴルフをやりますか?」

■会計事務所

「はい、たまには・・・」 といった世間話をしばらくして、OB先生は早めにお帰りです。

すると、若い調査官は、これを待っていたかのように、経理担当者に質問します。

●税務署

「この案件についても、関係書類を見せてもらえませんか?」

「それと、先ほどの件は?」

▲納税者

「はい、すみません。早急に対応します。」

●税務署

「何か不自然な取引ですよね、いずれも!」

調査官は、俄然元気になりました。

そうこうしている内に2日目の税務調査も終わりました。

調査官から指摘された事項は、宿題ということになりました。

再度、日をあらためて、納税者側が説明することになりました。

■会計事務所

「お疲れ様でした」

▲納税者

「いや参りました」

「痛いところばかり突かれて・・・」

■会計事務所

「そんな問題になるような所でもないと思いますけれど・・・ま、頼もしいOB先生もいることだし・・・」

▲納税者

「まあ、確かにこの業界では普通に行なわれていることなんですけれどね」

「しかし、痛いところばかり突いてきましたね、あの調査官は」

こうして、2日間の調査は終わりました。

その後、何回か調査官から宿題とされた事項の打ち合わせを納税者としました。

そして、調査から10日位したときです

▲納税者

「OB先生から連絡があったんですけれど、なんか変なんですよね」

■会計事務所

「なんか変って?」

▲納税者

「ええ、税務署の肩を持つようなことを言うんです」

■会計事務所

「はぁ~」

To be continued 

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当メールマガジンは、税務調査を実際の経験を交えながら、面白おかしく

読み物として創作しているものであります。         

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公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
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