調査官が帰った後の納税者との会話です。
▲納税者
「いや~ 参った、参った」
■会計事務所
「参りましたね」
▲納税者
「分かっちゃうかな?」
■会計事務所
「ん~。輸入仕入の総勘定元帳のコピーを持って行きましたからね・・・」
▲納税者
「いくらくらい追加で払うようになるの?」
■会計事務所
「かなりの額になりますよ」
「うちの処理ミスについては本当にすみません」
▲納税者
「ん~。6時頃に先生の事務所に連絡するって言っていたよね?」
■会計事務所
「確かにそう言っていましたね」
「通常は、こんなに早く結論を知らせてこないんですけれどね」
「まだ新人の調査官だからかな」
「いずれにしても連絡が入り次第、お伝えします」
こうして、納税者宅を後にして、事務所へ帰ります。
「気が付からなければいいんだが・・・」が本音です。
納税者も気が気でないでしょう。
事務所に到着しましたが、落ち着きません。
時計の針はもうすぐ6時になります。
そこに電話のベルが鳴りました。
息を呑んで電話に出ます。
●税務署
「調査官の○○です」
「これで調査は終了します」
「ありがとうございました」
「ありがとうございました」は、こちらです。
調査官の顔が天使のように思えました。
「あぁ~ 神はやはりいたんだ・・・」
急いで納税者に電話をします。
■会計事務所
「調査、これでおしまいです」
▲納税者
「え、本当に!」
「あ~ 良かった」
私はその晩から熱を出して寝込みました。
後で聞いたところ納税者も同じく寝込んだということです。
天使様からもらった風邪で2人ともダウンしたようです。
こんな思いをしないように、日頃から適正な取引と経理処理をしなければなりません。
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