個人事業を営んでいるAさんに税務調査をしたい旨の連絡が税務署からありました。
個人事業に対する税務調査は法人に対する調査に比べると、件数は少ないです。
また、法人であれば会計記録もある程度整備されているのですが、個人事業ですとあまり整備されていないことが多いのも事実です。
約束した調査当日です。
●税務署
「○○税務署の××です」と名刺を出します。
名刺には上席調査官と書かれています。
一般の会社でいえば係長クラスでしょうか。
■会計事務所
「よろしくお願いいたします」と名刺交換をします。
一見するとチョッと神経質そうな感じの調査官です。
午前中は事業の概況と事業主の個人情報などを聴取しています。
何事もなく午前の調査は終了し、お昼となりました。
調査官が食事に外出しました。
▲納税者
「先生、一緒に食事に行きましょう」と外に出ました。
「先生久しぶりですね。なんかおいしいもの食べましょう」と言って一見高級そうな門構えの料理店に入りました。
和室の個室に案内されました。
「ランチのコース2つ!」とお昼のコース料理を注文しました。
「先生ここのランチはうまいんですよ」
「ビールはダメですよね?」
■会計事務所
「ダメです」
▲納税者
「なんか神経質そうな調査官ですね?」
■会計事務所
「そんな感じですね」
こんな雑談をしていても、料理が来ません。
時計を見るともう12時30分を回っています。
「食事遅いですね」
▲納税者
「うん、コースを頼んだからね」
も~、無頓着な性格。この調子では1時までに事務所に戻れません。
したがって調査官も事務所に入れないわけです。
▲納税者
「ああ、やっと来たよ先生」
12時45分、茶碗蒸しまで付いたランチが到着です。
■会計事務所
「早く食べないと調査官が事務所に入れませんよ」
▲納税者
「入れなかったら待っているんじゃないですか?」
ハ~、何を考えているんだろう、この人は・・・
To be continued
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