決算月に経費として計上されていた外注費について、「これは仕掛工事にかかるもので、資産として計上する必要があるのでは?」と言う調査官に対して、納税者は抵抗を始めました。
●税務署
「この外注がどこの現場をやったのか分からないのですか?」
▲納税者
「いろいろな現場をやってもらっていますからね・・・」
●税務署
「そんなことはないでしょう」
「外注先がどこの現場をやったのか分からないなんていうことはないでしょう」
調査官の語気が少々荒くなってきました。
▲納税者
「仕掛現場ではないことは確かですよ」
「本当にいろいろな現場をやってもらっているから、憶えていません」
●税務署
「そうですか。ではあとで外注先に直接確認します」
▲納税者
「どうぞご自由に・・・」
なんか、部屋の空気が変わってきました。
●税務署
調査官の顔を見ると、ムッとした表情になっています。
今度は調査官が、現金出納帳を見始めました。
「社長さん、ご実家はどちらですか?」
▲納税者
「青森の八戸です」
●税務署
「5月7日~5月14日まで出張で青森に行かれていますが、これはどのような出張だったのですか?」
いやらしいところを突いてきました。
調査官は「帰省費用を会社の出張扱いにしたのではないか」と疑っています。
▲納税者
「リクルートです」
私の地元の学生を採用するために出張したのです。
なんか問題ありますか?
●税務署
「5月に求人活動をしたのですか?時期的におかしくないですか?」
痛いところを調査官は突いてきました。
▲納税者
「そうですよ。いつ従業員を採用しようと私の勝手でしょうが・・・」
To be continued.
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