税務署員の前で机にオデコがつくくらい頭を下げてお願いしても、相手の態度は変わりません。
■会計事務所
「申し訳ございません。何とかなりませんか。お願いいたします。」と言って、再度深々と頭を下げました。
●税務署
「さっきから先生の言うことを聞いていると、顧問先が無くなるとか、今回のミスを見逃してくれとか、そんなことばかりじゃないですか」
「そうではなくて、いかにしたらそのようなミスが無くなるのか、ということを考えなくてはだめなんではないですか」
嫌みたっぷりに言葉を浴びせ掛けてきます。
「おまえに言われなくても、そんなこと分かってら・・・」
と煮え繰り返った腹の中で叫びます。
だんだん私も血圧が上がってきました。爆発寸前です。
■会計事務所
「これだけお頼みしてもダメですか?」
●税務署
「先ほどから申し上げているとおり、そんなことはできません」
■会計事務所
プツン・・と私の中で煮え繰り返った腹の中で消火活動をしている消防隊を支えていた「いのち綱」がとうとう切れてしまいました。
「もういいや。人間誰しも間違いがあるのに、ここまで丁重にお願いしてダメなら仕方ない」と私の腹は決まりました。
いままで小学生が緊張した面持ちで、先生の前で足をそろえて椅子に座っていたような状態から、足を組み背中を椅子にどっかりと当て、片手だけ手をテーブルに置き、身体を斜(はす)に構えて態度を豹変させました。
「分かりました。これだけお願いしてもダメならしかたありません」
「もう頼みません。結構です。好きにしてください」
「では失礼します」と言って席を立ちました。
正直に言うと、態度を豹変させたのも計画的です。
頼んでもダメなら開き直ろうと初めから思っていました。
この結果、今後どのように調査官が対応してくるのかは分かりません。
もう、「なるようになれ」です。
時には開き直りも大事です。
To be continued
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