会計事務所のミスを何とかしてもらうために、税務署に行くことになりました。
正直言って行きたくないです。しかし、仕方ありません。
税務署に到着です。
ここで、税務署の組織について、少し触れておきます。
税務署は、法人課税部門、所得課税部門・・・と分かれ、さらに法人課税部門は法人課税第1部門、法人課税第2部門、法人課税第3部門・・・というように細分化されています。
法人課税も所得課税も同じですが、第1部門は納税者の電話相談や他の部門の相談窓口といった業務を担当する指導部門です。
この部門は直接税務調査をするということはないようです。
税務署によっては第2部門も指導部門で、消費税などを担当しているようです。
その他の3部門以降の部門が税務調査を担当する部門のようです。
今回の調査は、法人5部門が担当しています。
さっそく担当部署に向かいます。
■会計事務所
「税理士の○○ですが××さんお願いしたいのですが・・・」
と丁重に言います。
すると調査官が出てきて、チョッとした応接に案内されました。
応接といっても背の短いパーティションで仕切られた一角です。
統括官と調査官が来ました。
統括官と名刺を交換し、着席しました。
「今回は大変ご迷惑をおかけいたしまして、申し訳ございません」
●税務署
「こちらこそありがとうございました」と調査官は丁重です。
■会計事務所
「今回ご指摘いただいた、仕入の2重計上の件なのですが、当事務所のミスでして、お電話で申し上げたとおり、これを何とかしていただけないでしょうか」
●税務署(統括)
「なんとかって、そんなことできないのは先生はご存知じゃないですか」
■会計事務所
「やな言い方するな~、コノヤロー」と言う言葉を飲み込みます。
「そこを何とかなりませんか」
●税務署(統括)
「それは無理です」
■会計事務所
この当時は、当事務所のお客様の数も少なく、この2重計上の件が原因で顧問契約を解除される可能性があり、事務所運営上のこともあって必死でした。
「この件が原因で納税者が顧問契約を解除する可能性もあり、何とかなりませんか」
●税務署(統括)
「いや無理ですよ。こんなことが通じるわけないじゃないですか」
「先生のお客さんが無くなろうと、そんなことこちらは関係ありません」
■会計事務所
「仕入の2重計上は、次の期で修正しますので、そこを何とかお願いします。」
と、机にオデコがつくくらい頭を下げました。
●税務署(統括)
「そんなことされても無理ですね」
参りました。
統括官はふんぞり返って「何やってんの~」ていう感じです。
情けない状況になってきましたが、次回をお楽しみにしてください。
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To be continued
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