☆質問
「平成20年度の税制改正で、建設工事やソフトウェア開発にかかる売上
の計上の仕方に関して改正があったと聞いたのですが、どのような改正
なのですか?」
★回答
「建設工事業における売上の計上基準として、工事が完成した時点で売
上と原価を計上する工事完成基準が一般的です」
「これに対して、工事期間が長期にわたる物件について、工事が完成する
以前の決算時に、工事の進行度合いに応じて売上と原価を計上する工事
進行基準というものがあります」
☆質問
「完成時点で売上を計上する方法と、完成前の決算日時点で工事の進行
度合いに応じて売上を計上する方法があるということですね?」
★回答
「そのとおりです」
「この工事進行基準に対して改正がありました」
☆質問
「どのような改正ですか?」
★回答
「まず、工事進行基準の対象にソフトウェアの開発が加えられました」
☆質問
「ソフトウェアの開発も、建設工事と同様に製作期間が長いのが通常です
からね?」
★回答
「そうです」
「工事進行基準は、長期大規模工事については強制適用され、それ以外
の工事(工事を着手した事業年度に完成引渡しされないものに限ります)
については任意で適用できます」
☆質問
「長期大規模工事とはどのような工事ですか?」
★回答
「工事期間が1年以上で、請負金額が10億円以上の工事となります」
☆質問
「ソフトウエアの開発も、工事を製作と読み替えて同様に適用されるのです
よね?」
★回答
「そのとおりです」
つづく
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