☆質問
「負担付贈与に関してだいぶ分かるようになりました」
★回答
「そうですか」
☆質問
「この制度は過去に大きく改正があったということですが?」
★回答
「そうなんです」
「改正前は、負担付贈与の贈与税を計算する場合の金額は相続税評
価額でした」
「バブル期では、時価と相続税評価額との間で価格差があり、時価1億
円の土地の相続税評価額は7千万円というようなこともありました」
「すると、相続税評価額が7千万円の土地を同額の7千万円の借金を付
けて贈与すると、贈与税はゼロになります」
「しかし、実際は、1億円の価値ある土地を7千万円の借金を肩代わりす
ることにより取得できてしまうことになります」
「つまり、1億円の土地を7千万円で購入したのと同じ効果があるわけで
す」
☆質問
「なるほど、よく分かりました」
「それで、負担付贈与の場合、不動産については相続税評価額ではな
くて、時価を贈与税計算の対象としたのですね?」
★回答
「そのとおりです」
「不動産及び上場株式が時価での計算となったのです」
☆質問
「ということは、不動産や上場株式以外の財産で、今でも時価と相続税
評価額との価格差があるものについては、負担付贈与によれば節税メ
リットがあるということですね?」
★回答
「そのとおりです」
「たとえば、ゴルフ会員権の相続税評価額は時価の70%ですから利用
できるわけです」
「時価1億円のゴルフ会員権の相続税評価額は7,000万円で、7千万円
の借金を付けて贈与すれば贈与税はゼロになります」
☆質問
「時価1億円の会員権を7千万円で手に入れたということですね?」
★回答
「そのとおりです」
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