☆質問
「私の父はかなりの資産家で、相続税が心配です」
「私は長男で、家を継ぐことになります」
「聞くところによると、私の妻を父の養子にすると節税になると聞いた
のですが、本当ですか?」
★回答
「確かに相続税の節税になります」
☆質問
「なぜ、節税になるのかを教えてください」
★回答
「相続税には、法定相続人の数が増えると税金が安くなる仕組みがあ
ります」
☆質問
「具体的には?」
★回答
「まず相続税の計算で、相続財産から一律に控除できる遺産に係る基
礎控除額があります」
「この基礎控除額は、5千万円に法定相続人1人当たり1千万円の額
が加算されたものです」
☆質問
「つまり、養子で法定相続人の数が1人増えれば、基礎控除額が1千
万円増えるということですね?」
★回答
「そのとおりです」
「次に、生命保険と退職手当金等の非課税限度額があります」
☆質問
「非課税限度額とは?」
★回答
「生命保険金や退職金などを相続した場合に、相続人1人当たりに認
められた非課税限度額のことです」
「法定相続人1人当たり500万円認められています」
「生命保険金や退職金の額から、この非課税限度額を引いた額が相
続税の計算の対象になります」
☆質問
「つまり、養子が1人増えれば、生命保険と退職金があれば、各500
万円、合計で1,000万円の非課税限度額が増えるわけですね?」
★回答
「そのとおりです」
☆質問
「他にはありますか?」
★回答
「法定相続人が増えると、相続税を計算する上での1人当たりの相続
財産額が少なくなりますので、相続税の税率区分が下がることになり
ます」
「税率が下がれば、トータルの相続税は当然その分少なくなるわけで
す」
★回答
「よく分かりました」
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