☆質問
「4月1日以降取得した減価償却資産について、1円まで減価償却す
ることができることは、分かりました」
「そうすると、減価償却費の計算式も変更になったと思いますが、ど
のように変更されたのですか?」
★回答
「まず、毎期一定額を減価償却費として計算する定額法ですが、次の
ように変わりました」
減価償却費=(取得価額×0.9)×定額法の償却率
↓
減価償却費= 取得価額×定額法の償却率
「つまり、取得価額の10%である残存価額を、計算上考慮しないこと
になったのです」
☆質問
「なるほど」
「では、定率法はどのように変わったのですか」
★回答
「定率法は大きく変わりました」
「まず、償却率が大幅にアップしました」
☆質問
「どのくらいアップしたのですか?」
★回答
「耐用年数が2年の場合、旧定率法では0.684でしたが、新定率法で
は1.0となります」
「つまり、耐用年数が2年のものは、期首に買えばその年で1円を残
して全額減価償却費として計上することができるのです」
☆質問
「へ~すごいですね」
「耐用年数が2年の物ってどんなのがありますか?」
★回答
「自転車、切削工具、陶磁器またはガラスの厨房用品、かつら、など
です」
☆質問
「自転車が2年ですか・・・」
「かつら、というのは減価償却資産なのですか?」
★回答
「演劇用具として購入した場合です」
「自分で使うものを会社で買って、損金にできるという意味ではありま
せん。念のため・・・」
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