☆質問
『夫婦で家を買うために住宅ローンを組もうと思うのですが、税金上
何か注意することはありますか?』
★回答
夫婦で家を買うということは、お買いになる不動産を夫と妻の2人で
所有するということです。
ひとつの不動産を2人で所有するには、各人がどのくらいの割合を
所有するのか、つまり購入する不動産の夫婦それぞれの所有割合
を決める必要があります。
☆質問
『妻が40%で夫が60%というようにですね?』
★回答
そのとおりです。
☆質問
『この所有割合はどのようにして決めるのですか?』
★回答
不動産を購入する資金の拠出割合によります。
☆質問
『5千万円の不動産を妻が2千万円、夫が3千万円の資金で購入した
とすると、この不動産の所有割合は妻が40%で夫が60%になるという
ことですね?』
★回答
そのとおりです。
夫婦でローンを組んで不動産を購入する場合は、夫と妻の「自己資金
+ローン金額」の比が所有割合になります。
☆質問
『なるほど、よく分かりました』
『その所有割合で不動産を登記すればよいわけですね?』
★回答
そのとおりです。
お金を出した割合と、登記した所有割合が異なると、夫婦間の贈与の
問題が発生しますので、注意しなくてはなりません。
☆質問
『他に注意することはありますか?』
★回答
夫婦で住宅ローンを組む場合、連帯保証で組むと住宅ローン控除を受
けることができませんので注意が必要です。
連帯保証は、夫が借り入れたローンに対して妻が連帯保証するという
関係になり、借入をしている者は夫だけという形になって、住宅ローン
控除は夫だけしか受けられません。
一方、連帯債務という形であれば、夫婦とも住宅ローン控除を受けるこ
とができます。
連帯債務は、夫と妻が各々住宅ローンを借り入れているとみなされるか
らです。
☆質問
『夫婦で住宅ローンを借りる場合は、このことに十分注意しなければな
りませんね?』
★回答
そのとおりです。
無断転用・転載を禁止します。
本メールマガジンに掲載されている著作物に対する以下の行為は、著作権法上禁止されており、著作権侵害になります。