☆質問
『会社を引越して、新たに事務所を借りました。保証金として300万円を大家
さんに払いましたが、どのように処理したら良いのですか?』
★回答
保証金はそもそも大家にお金を預けているもので、退去時に全額返してくれ
れば、300万円を資産として全額計上することになります。
経費としては1円も計上できないということです。
しかし、通常そんな呑気な大家はいませんので、保証金の償却(返してくれ
ない金額)に関する記載が賃貸借契約書にあるはずです。
まず、事務所の賃貸借契約書を見て、保証金に関する事項を確認してくださ
い。
☆質問
『契約書には、「保証金は退去時に10%償却され、残りの90%を返してくれる」
との記載があります。』
★回答
なるほど、300万円の10%である30万円は返却されないお金ということです。
☆質問
『返却されない30万円は一度に経費で落とせるのですか?』
★回答
残念ながら、30万円を一度には落とせません。
税務上は、30万円を五年間にわたって分割して経費として計上します。
つまり、毎年6万円ずつ経費として計上します。
☆質問
『なるほど。素人に難しい処理ですね?』
★回答
そのとおりです。
専門家でもこの30万円の処理を見逃しているケースが散見されます。
素人の方が分らなくて当たり前です。
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