☆質問
『所得税の確定申告で55万円の青色申告特別控除を受けるには、「正規
の簿記(一般的には複式簿記)の原則に従って記帳する必要があります
が、正規の簿記の原則ってなんですか。?』
★回答
「正規の簿記の原則」と聞くと会計士の受験勉強時代を思い出します。こ
の原則は企業会計原則の中にあり、次のように記されています。
「企業会計は、全ての取引につき、正規の簿記の原則に従って、正確な
会計帳簿を作成しなければならない」とあり、よく分かりません。
☆質問
『では複式簿記とはどのようなものですか?』
★回答
複式簿記とは一般に簿記学校で教えている借方と貸方を記入する簿記の
方式で、仕訳帳と総勘定元帳から誘導的に貸借対照表と損益計算書が導
き出される方式の簿記です。
これもなんとも抽象的な説明ですが、税務署に問い合わせても同じような回
答でした。
☆質問
『では、どうしたらよいのですか?』
★回答
会計ソフトを活用しましょう。市販の会計ソフトは全て複式簿記によってお
り、これで作成した貸借対照表と損益計算書は55万円の青色申告特別
控除の要件を満たしていることになります。
更に、1万円前後で確定申告書の作成ソフトまで付いている会計ソフトが
市販されています。全て自分でできます。去年まで会計事務所に作って
もらっていた申告書を自分で作れば、会計事務所に払う報酬も節約でき
ます。
所得が800万円の人が55万円の控除を受けると所得税と地方税合わせて
181,500円の節税になります。
ソフト代など安いものです。
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