熊本での調査が終わりました。
しかし、これで今回の調査が終わったわけではありません。
東京に帰ってからすぐに税務署から呼び出しがありました。
引き続き聞きたいことがあるということです。
税務署に向かいます。
税務署には熊本に出張していた調査官が全員いました。
●税務署
「先生、修正申告をしていただきたいのですが!」
■会計事務所
「私が勝手にできることではありません」
「修正申告は納税者がするものです」
●税務署
「どう見たって納税者に分はありませんよ」
■会計事務所
「分があるとかないとかの問題ではないでしょ」
「納税者がNOと言っているのですから、私はそれを信じるだけです」
●税務署
「それが事実と違っていてもですか?」
■会計事務所
「事実を言っていると思いますよ」
●税務署
「そうとは思えませんね」
「先生は修正する気がないということで受け止めてよろしいですか?」
■会計事務所
「ですから私が修正申告をするのではなくて、納税者がするものでしょ?」
「その納税者がNOと言っている以上、私は納税者の代理人ですから、修正申告なんてできませんよ」
この押し問答が2時間近く続きました。
■会計事務所
「これ以上話しても無駄ですから、私は帰りますよ」
●税務署
「分かりました」
「また連絡させていただきます」
その後、会計事務所に数回調査官が来て、担当者に質問したり、私に毎回同じ質問をしてきます。
また、電話も頻繁にかかってきて、我々にもプレッシャーを与えてきます。
しかし、いくらいろんなことをやられても納税者が「NO」と言っている以上、我々には納税者を守る義務があります。
決して折れてはいけないのです。
国税局とのやり取りが5か月くらい続きました。
ここで国税局から新たな動きがありました。
つづく