税務署は商品券を本当に得意先に渡したのかどうかを疑っています。
交際費で計上している商品券の購入額は10万円単位で、一般的なお礼の金額より多めです。
●税務署
「なんで商品券を手渡しする必要があるのですか?」
「デパートの商品券売り場で購入すればそこで郵送してくれますよね?」
★納税者
「挨拶を兼ねて直接会って手渡ししています」
「郵送するという考えはないですね」
●税務署
「1回に10万円や20万円の商品券ではお礼の範囲を超えていると思いますけど?」
★納税者
「大会社の専務や部長さんに渡すのですから、私は多いと思いません」
●税務署
「そうですかね・・・」
「私が贈答先に伺って直接確認してもよいですか?」
★納税者
「え~」
■会計事務所
「そんなことをしたら、納税者が困るに決まっているではないですか!」
「取引停止になったらどうするのですか?」
「直接確認するなんてことはやらないでください」
●税務署
「そうでもしないと確認できないですよね?」
★納税者
「それは困ります」
●税務署
「私が電話連絡して確認するのも無理ですか?」
★納税者
「無理です」
「取引が停止されて会社が倒産します」
調査官は納得がいかない様子で、「署に帰って上司と相談する」と言って会社を後にしました。
つづく
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