週刊税務調査日記

過去をほじくり返す調査 (1)

第373号 2010/12/3

税務署から調査の連絡がありました。

建設業のお客様で、3年前から顧問をしています。

設立して20年くらい経過していて、税務調査も過去数回受けている法人です。

きちんとした経理をしているので心配はありません。

調査当日です。

●税務署

「お忙しいところ申し訳ございません」

「なるべくスピーディに調査をいたしますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします」

40台半ばの男性2人の調査官です。

まずはお茶を飲みながら世間話からです。

■会計事務所

「ご出身はどちらですか?」

●税務署

「福岡です」

■会計事務所

「ホークス ファンですか?」

●税務署

「もちろんです」

話に乗ってきましたので、1時間ほど雑談で、その後に会社の概要を聞いてお昼です。

午後から帳簿調査に入ります。

●税務署

「売上請求書の控を見せてください」

▲納税者

「いつの分ですか」

●税務署

「直近の決算前半年と、決算後3か月分見せてください」

売上の期ズレがないかどうかを調べるためです。

●税務署

「前年の年末調整の資料を見せてください」

「一人別徴収簿も一緒にお願いします」

●税務署

「契約書の綴りを見せてください」

ごく一般的な調査手順で調査が進みましたが、今のところ何も問題点はありません。

つづく

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
◆発行 アトラス総合事務所

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