ソフトウエア製作会社に税務調査に入るとの連絡がありました。
さっそく納税者に連絡を入れます。
■会計事務所
「社長、税務調査の連絡がありました」
▲納税者
「ぜっ 税務調査ですか?」
「え~本当ですか?」
■会計事務所
「ええ 再来週に調査をしたいと言っています」
▲納税者
「先生、心配なことがあるので、来週でもお時間をいただけますか?」
■会計事務所
「ええ 分かりました」
この会社には7年前に税務調査が入っています。
それ以来の調査になります。
社長の動揺具合から、相当心配なことがあるのでしょうか・・・
翌週、社長と経理担当者が事務所に来ました。
■会計事務所
「何か心配なことでもあるのですか?」
▲納税者
「ん~それほどのことではないですが・・・」
「チョッと退職金が・・・」
■会計事務所
「前年は確かに従業員の退職金が出ていますね」
「2人退職して、約1千万円の退職金が出ています」
▲納税者
「そうなんです」
■会計事務所
「退職所得の受給に関する申告書を出していないのですか?」
▲納税者
「いいえ、出しています」
■会計事務所
「退職金から天引きした税金の計算が間違っているのですか?」
▲納税者
「間違っていません」
■会計事務所
「では、何を心配しているのですか?」
▲納税者
「辞めていないんです・・・」
■会計事務所
「えっ、辞めていない!」
つづく
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