法人税の申告期限が迫っているのに、納税者の対応がスローでなかなかうまくかみ合いません。
◆会計事務所(担当者)
「FAXさせていただいた質問事項の回答をいただけますか?」
▲納税者
「あぁ~ 分かりました」
「今、FAXします」
しばらくしてFAXが流れてきました。
しかし、そのFAXの内容は不十分なもので、支払先の名称と、支払内容は「コンサルティング料」といったような漠然とした内容で、相手先の住所などの記載もありません。
◆会計事務所(担当者)
「すみません」
「コンサルティング料って、どのような内容の取引なのですか?」
▲納税者
「当社の商品の販売先を紹介してくれたのです」
◆会計事務所(担当者)
「具体的に、どの商品をどの販売先に紹介してくれたのですか?」
▲納税者
「A商品をX社に紹介してくれたのです」
◆会計事務所(担当者)
「コンサルティング料の請求書をFAXしてもらえますか?」
▲納税者
「ん~ もらってないですね・・・きっと」
◆会計事務所(担当者)
「え~ 相手先が法人で、200万円の支払なのに、相手先から請求書をもらってないのですか?」
▲納税者
「ええ・・・・」
◆会計事務所(担当者)
「・・・・・」
こんな調子で時間ばかり過ぎてしまい、申告期限まで日にちもなくなりました。
申告書にサインする以上、決算書が適正であると確認しなければなりません。
しかし、今回ばかりは参りました。
もう時間がありません。
引き受けなければよかった・・・
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