調査当日です。
10時に若い調査官が1人でやってきました。
事前に会計事務所が税務調査に立ち会う旨の連絡は入れていません。
■会計事務所
「急遽、調査に立ち会うこととなりましたので、宜しくお願いいたします」
●税務署
「え・・・そうなんですか・・・」
「調査立会いの委任状はお持ちですか?」
■会計事務所
「ええ ここにあります」 と言って手渡します。
●税務署
「ちょっと待ってください」 と言っていなくなりました。
おそらく税務署に連絡して上司の指示を仰いでいるのでしょう。
しばらくして戻ってきました。
「立会いの件は了解いたしました」
「それではまず、お店の状況を見させていただきます」
調査官は店舗をぐるりと回って、納税者に商品の説明を聞きながらお店の状況を確認しています。
「それでは、商品を販売してからの手続きを教えてください」
▲納税者
「お店で商品を販売してからの手続きですか?」
●税務署
「そうです」
▲納税者
「まず商品を販売したら代金を現金で頂いて、レジを打ちます」
「それだけです」
●税務署
「レジは1日何回締めますか?」
▲納税者
「早番と遅番とで2回です」
●税務署
「レジを締めて、1日の売上金はどうするのですか?」
▲納税者
「家に持って帰って、2~3日分をまとめて銀行に入金します」
●税務署
「現金出納帳を見せてもらえますか?」
▲納税者
「ありません」
●税務署
「えっ 現金出納帳をつけていないのですか?」
▲納税者
「はい」
●税務署
「売上日報はありますか?」
▲納税者
「ありません」
●税務署
「・・・・」
つづく
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