週刊税務調査日記

定食屋さんの調査 (5)

第106号 2004/4/12

初回の調査から2週間くらいしてから調査官より連絡がありました。

●税務署

「もう半日だけ御自宅に伺いたいのですが」

■会計事務所

「半日だけですね?」

●税務署

「ええ、お願いします」

ということで、調査の続きです。

納税者の自宅で待機していると、調査官がやってきました。

レジペーパーの入った大きな袋を両手に抱えてます。

こんな大量のレジペーパーをすべて調べ上げたのでしょうか?

さっそく調査開始です。

●税務署

「再度お聞きしますが、お店の開店時間は何時でしたっけ?」

▲納税者

「11時30分です」

●税務署

「12時前の開店ですが、お客さんの入りは12時前でいかがですか?」

▲納税者

「12時前でもお客様はいらっしゃいますよ」

●税務署

「そうですよね・・・」

「開店してから12時までにお客さんが入らないような月なんかないですよね?」

▲納税者

「ないと思いますよ」

●税務署

「ん・・・」

■会計事務所

「なんか問題点でもあったんですか?」

●税務署

「いや、ひと月だけ11時30分の開店から12時までの間で、レジが打たれてない月があるんです」

▲納税者

「ええ・・・ひと月だけですか?」

納税者が急にタバコを取り出して吸い始めました。

チョッと動揺しているような感じです。

ひと月だけ、11時30分から12時までの間レジが打たれていない月があるということは、税務署は、開店から30分の間の売上を除外していると疑っているのでしょう。

調査官は自信たっぷりの態度です。

どうなるのでしょうか?

         To be continued 

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当メールマガジンは、税務調査を実際の経験を交えながら、面白おかしく

読み物として創作しているものであります。         

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公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
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