週刊税務調査日記

別室に連れて行かれた調査(9)

第51号 2003/3/10

再調査も終わり、後は税務署からの連絡を待つだけです。

そして、税務署から連絡がありました。

●税務署

「結論から申し上げます。仕掛工事の件と出張手当の件だけを修正申告してください」

「修正の内容は今FAXいたします」

■会計事務所

「わかりました。検討してみます。」

間もなくしてFAXが流れてきました。内容を確認します。

仕掛工事の件については、社長も納得した事項で仕方ありません。

しかし、日当については納得できない点がありました。

日当に関する税務署の修正内容は、代表者とその妻で金額に違いがありました。

つまり、代表者の妻の日当の方が代表者より少ないのです。

そして、税務署より再度電話がありました。

●税務署

「FAXの内容で修正して頂けますでしょうか?」

■会計事務所

「いや、チョッと納得できない点があります」

「なぜ、出張手当の金額が代表者とその妻で違いがあるのですか?}

●税務署

「違いですか・・・  チョッと分からないです・・・」

■会計事務所

「そしたら、統括官を出していただけますか?」

税務署での暴力団みたいな態度に頭にきてましたので、統括官に代わってもらいました。

●税務署(統括)

「出張手当が何ですか?」

相変わらず、乱暴な口のきき方です。

■会計事務所

「出張手当が何で代表者とその妻で差があるのですか?」

●税務署(統括)

「貢献度が違うからではないですか?」

■会計事務所

「出張手当に貢献度も何もないのではないですか、ふたり、二人三脚で働いているのですから」

「まさか代表者が男で、その妻が女であるから差をつけたという訳ではないですよね?」

「それでは男女差別になるのではないですか?」と嫌みたっぷりに言ってやりました。

●税務署(統括)

「もう、勝手にやってよ」

また、乱暴に言い放ちます。

■会計事務所

「では代表者と同額の出張手当で修正申告させていただきます」

●税務署(統括)

また「勝手にやってよ」と言って電話を切りました。

これで、一件落着です。

「やれ、やれ」です。いろんな統括官がいるのもです。

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
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