週刊税務調査日記

別室に連れて行かれた調査(7)

第49号 2003/2/24

暴力団みたいな統括官が「もう一度調査をする」ということで、また調査がありました。

調査するのは、その恐い統括官ではなく、若い純真な調査官です。

■会計事務所

「ご苦労様です」

●税務署

「何度もすみません」と調査官は統括官と違って丁重です。

■会計事務所

「おたくの統括官はいつもあのような感じなんですか?」

●税務署

「いつもあんなかんじです」

■会計事務所

「へ~ いつも税務署の個室に連れ込んで大声出しているんだ?」

●税務署

「そうなんです」

「今の税務署に来る前は、国税局の査察部門にいましたから」

国税局の査察部門とは、いわゆる「マルサ」のことです。

■会計事務所

「そうなんだ」

「まるでテレビドラマの警察の取調室のシーンと同じだよね」

●税務署

「そうですよね」

「でも、いつもそうですよ」

「いつもそう」とは驚きです。

理屈より納税者を追い込んで税金を徴収するタイプの調査官みたいです。

私も未だかつてこのような統括官に会ったのは、この方だけでした。

いろいろな方がいるわけです。

この再調査で、また新たな事項が指摘されました。

「出張手当が1日7万円も出ていますが、高すぎやしませんか?」

■会計事務所

「それは高すぎだよ~」と思わず口にするところでした。

この会社は前年まで他の会計事務所がやっていて、当事務所では今年から関与しています。

前の事務所でそのような法外な出張手当を指導したのでしょうか。

驚きです。

To be continued. 

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
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