週刊節税教室

決算賞与の未払計上

法人税
第9号 2001/11/26

☆質問

「決算を組んでいたら多額の利益が出そうなので一生懸命に働いた従業員に賞与を出して還元したいのですが。

決算日後ですが当期の費用として計上できないでしょうか」

★回答

いわゆる決算賞与ですが、処理の仕方によっては当期の決算で未払決算賞与の計上ができます。      

決算日まで決算賞与の支給があれば何も問題ないのですが、決算日後でも未払い計上が可能です。

☆質問

「どのようにしたらよいのですか?」

★回答

以下の要件を満たす必要があります。

(1) 決算日までに決算賞与の支給額を各人別に受給者全員に通知していること。

(2) 決算日後1月以内に受給者全員に支払っていること。

(3) 決算で未払金の計上をしていること。

☆質問

「実務的に注意する点はありますか」

★回答

上記(1)の要件は後日その証明を求められることを考えて、各人への通知は書類で行い、通知された旨のサインでももらっておけば完璧でしょう。

上記(2)の要件も決算日後1ヶ月以内に各人に銀行振込をすれば証拠が残ります。

現金支給でしたら各人から領収書を取る必要があるでしょう。

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
◆発行 アトラス総合事務所

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