従業員を雇用するときに助成金がもらえることは意外と知られていないようです。
今回は、従業員雇用の際にもらえる助成金をいくつか紹介します。
助成金申請の際には、受給するための条件をしっかりと確認することと期限を厳守することがポイントです。
また、1人の従業員を雇用することで、複数の助成金の受給条件を満たすことがあります。
しかし、従業員雇用の助成金は2つ以上申請できないことがありますので、事前に確認し、受給できる金額が最も大きくなるように工夫して申請するのがコツです。
45歳以上の中高年齢者や40歳未満の若年者等をハローワークの紹介で雇用(トライアル雇用)すると助成金がもらえます。
助成金額は雇用した従業員1人につき月額4万円です。最長で3カ月間もらえますので、受けることのできる金額は対象従業員1人につき最高12万円となります。
採用内定を取り消されて就職先が決まっていない40歳未満の方等をハローワークの紹介で雇用すると助成金がもらえます。
受給できる金額は、中小企業の場合では、対象従業員1人につき、最高で100万円です。(従業員を6カ月雇用すると50万円、さらに1年継続雇用するとプラス25万円、また、さらに1年雇用を続けるとプラス25万円)
前記のトライアル雇用をした後に引き続き正規従業員として雇用した場合にも、この助成金を受けることができます。
(平成22年12月1日以降にトライアル雇用を開始したことが条件になります。)
平成20年3月以降に大学等を卒業して就職先が決まっていない方(雇用日に40歳未満)等をハローワークの紹介で3カ月間トライアル雇用すると助成金がもらえます。
トライアル雇用終了後に正規従業員として雇用すると、さらに金額が上乗せされます。対象従業員1人あたりの助成金額は次のとおりです。
大学等を卒業してから3年以内の既卒者(雇用日に40歳未満)を正規従業員として雇用すると助成金がもらえます。
受給できる金額は100万円ですが、一事業所につき1回限りしか受給できません。
複数の従業員を雇用する場合には、対象者ごとに受給できる「3年以内既卒者トライアル雇用奨励金」を活用した方が有利といえます。
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