当事務所のお客様で、FX(外国為替証拠金取引)を法人でやられているお客様がかなりいらっしゃいます。そこで、経理を指導するアトラスも実際にFXをやってみようということで、試してみました。
FXとは、外国通貨を売り買いして、差益を儲ける取引です。たとえば、US$を110円で買って、120円で売却すると、1$あたり10円儲かることになります。
事務所で試したFXの最低取引単位は1万ドルですから、10円の差益が出ると10万円の利益が出ます。
外貨預金を預け入れたり解約しても為替の差益は、FXと同様に稼げます。外貨預金を1万ドルするには、為替が110円だと110万円の資金が必要です。
ところがFXでは、67,500円で1万ドルを買うことができるのです。つまり必要資金の約16倍もの外貨投資ができるのです。これが、外貨預金との決定的な違いとなります。
事務所で取引したFX業者は、手元資金の16倍もの外貨取引をすることができます。このように、資金の何倍もの取引をできるその倍率をレバレッジといいます。業者によっては、最高250倍のレバレッジを用意しているものもあり、100万円の資金で2億5千万円の取引ができることになります。
外貨預金を始めると、円預金より高い預金金利を得ることができます。FXでも同様で、外貨を購入すると、1日ごとに金利がついてきます。この金利のことをスワップポイントといっています。
外貨預金は、外貨の買いとなります。FXでは、外貨の買いから取引を始めることも、逆に外貨の売りから取引を始めることもできます。外貨の売りから入るということは、ドルを110円で売って、ドルが100円になったらそこでドルの買いを入れて、10円の差益を得る取引となります。外貨を売りから入ると、金利であるスワップポイントは、もらうのではなく逆に支払うことになります。
事務所で、試しにニュージーランドドルを10万ドル買ったところ、2日で20万円近くの含み益が出ました。これはすごいと、欲をかいてそのままにしていたら、逆に30万円の含み損が出て、売りを入れて30万円の損失を確定しました。それから、仕事中も為替とにらめっこして何とか30万円の損を取り戻しましたが、これでは仕事にならないので、現在は休止しております。
地道に仕事をして稼ぐのが一番であると思いました。でも、時間があったら面白い取引かもしれません・・・
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