会計ソフトといえば、自分のパソコンにソフトをインストールして、ひたすらキーボードをたたくというイメージがありましたが、実際に「MFクラウド会計」を使ってみた私の感想を記します。
以前使っていた会計ソフトから勘定科目と前期末の勘定残高をエクスポートして、それをクラウド会計でインポートすると、「あらま、もうできちゃった」という感じです。
私は個人事業主でもありますので、銀行に事業用の個人口座があります。この口座はネットバンクの契約をしていて、紙の通帳のないエコ通帳を利用しているので、今年の1月以降の取引明細をネットで見ることができます。エコ通帳でない紙の通帳ですとネットで見ることができる取引明細は数か月分だけです。
早速、クラウド会計に銀行の契約番号とログインパスワードを入れて銀行口座の登録をします。そして取引明細の取り込みを始めます。1月からの明細の取り込みは数分で終わりました。
取り込まれた明細は一行ごとに日付、金額、摘要(通帳に記載される取引内容)、勘定科目といった会計データ形式に変換されて表示されます。取引数で340件でした。
取り込まれた取引には自動仕訳により、勘定科目が自動的に設定されているものもあります。摘要が「トウキョウデンリョク」とあれば勘定科目は「水道光熱費」、「PASMOオートチャージ」の摘要には「旅費交通費」の勘定科目が自動的に設定されていました。これらの取引は承認するだけで会計処理終了です。
取り込まれた取引で、勘定科目が設定されていない取引に、勘定科目を選んで設定すると、同じ摘要の他の取引に一斉に同じ勘定科目が付きます。
つまり、摘要が「シブヤゼイムショ」とある取引に「預り金」の勘定科目を設定すると、取り込まれた他の月の「シブヤゼイムショ」とある取引に、「預り金」という勘定科目が自動的に一斉に付けられました。
MFクラウド会計は、何もしないで日々の銀行取引を自動的に取り込んできます。新たに取り込んだ取引で「シブヤゼイムショ」とあれば、自動的に「預り金」の勘定科目を付けて仕訳を生成します。何とも頼もしいソフトです。
昨年までは、通帳を見ながら会計ソフトにひたすらキーボードで手入力していました。それに比べると、作業時間は10分の1以下でした。
この頭の良い「MFクラウド会計」は、個人版が月額800円(定価)、法人版が月額1,600円(アトラス価格)で利用することができます。アトラスの担当者までお問い合わせください。
無断転用・転載を禁止します。