【生徒♂】
「おやおや??」
【生徒♀】
「あらあら??」
【生徒♂】
「またしてもなんだか随分と久しぶりな登場じゃないかい?僕達。」
【生徒♀】
「ホントですわね。私なんかあまりに久しぶりの登場なものだから、お化粧の仕方を忘れてしまい、今日はスッピンですわよ?」
【先 生】
「大丈夫よ。あたし達は会話だけの登場だからあなたのスッピン顔は読者には見えないから。」
【生徒♀】
「むっ!そういう問題ではないのですけれど・・・。それにしても前回の登場から随分と時間が経っていませんこと?私みたいな超絶美少女の顔を見られないだなんて読者が可愛そうですわ・・・」
【生徒♂】
「だから顔は見えてないんだってば。」
【先 生】
「どうせこのメルマガ担当者が『忙しい!』を言い訳にしてサボっていたのでしょうよ。今度会ったらあたしがキ○肉バスターをお見舞いしてあげるわよ。さっ、前回からの続きを始めるわよ。」
【生徒♂】】
「え~と確か・・・法人の設立当初の課税期間についてのお話しからだったよね?」
【先 生】
「そうよ。新たに設立された法人の最初の課税期間の開始の日は、『法人の設立の日』となるのだけれど、その法人の設立の日っていうのは、法人の設立形態に応じて2つに分かれるのよ(消基3-2-1)」
【生徒♀】
「へぇ~。それはどんなのですの?」
【先 生】
「先ずは、さっきあなたが言ったように設立の登記によって成立する法人の場合よ。」
【生徒♂】
「株式会社とか合同会社の事だよね?」
【先 生】
「ええ、そうよ。株式会社や合同会社のように設立の登記を成すことによって成立する法人の場合、『法人の設立の日』は、設立の登記をした日となるのよ。」
【生徒♂】
「その『法人の設立の日』っていうのは、どうやって確認するんだい?」
【先 生】
「それはね、いわゆる『会社謄本』をみれば分かるわよ。会社謄本には、『会社成立の年月日』という日付が明記されているの。それが『法人設立の日』ってことになるわ。」
【生徒♀】
「なるほど。その法人設立の日から事業年度終了の日までが、設立1期目における原則的な課税期間となるわけですわね。」
【先 生】
「そのとおりよ。」
【生徒♂】
「もう1つのパターンは、どんなものなんだい?」
【先 生】
「もう1つのパターンは、法人の設立要件が『登記』ではなくて、行政官庁の認可又は許可が法人設立の要件となっている場合よ。」
【生徒♀】
「認可?それって例えばどんなのがありますの?」
【先 生】
「そうね、例えば、公益社団法人とか公益財団法人といった『公益法人』が該当するわね。これらの法人も最初は、一般社団法人や一般財団法人として、法人設立の登記をするのだけれど、この時点ではまだ公益法人ではないのよ。」
【生徒♂】
「そうなんだ。どうすれば、そこから公益法人になれるの?」
【先 生】
「一般社団法人や一般財団法人の内、民間有識者からなる第三者委員会による公益性の審査を経て、内閣府や都道府県といった行政庁から公益認定を受けることによって公益法人としての法人格を得ることが出来るようになるの。」
【生徒♀】
「なるほど。その公益認定を受けた日が、公益法人としての『設立の日』になるって訳ですわね?」
【先 生】
「ええ、そのとおりよ。『法人の設立の日』の意味、理解出来たかしら?」
【生徒♂】
「OK!バッチグーだよ♪」
【先 生】
「もう1つ、一風変わった課税期間として、『組織変更』というのがあるわよ。」
【生徒♀】
「組織変更?それって何ですの?」
【先 生】
「組織変更っていうのはね・・・」
【生徒♂】
「ちょっと待った!いつものパターンだとこの辺で『“ブランドバッグ持ってけドロボー大セール”に行かなきゃ』とか『“お腹破裂必至!お寿司食べ放題祭り”に行かなきゃ』とか言い出して、授業から抜け出すってのがお決まりのパターンだよね?」
【先 生】
「えっ!な・何を言っているのかしら??私は教師よ?教師!そんなお遊びな理由で授業を放り出す訳無いじゃない。そんなけしからん教師がいるならどんな面をしているのか拝んでみたいものだわ。おほほほほ・・・」
【生徒♀】
「鏡を覗けばお会い出来ますわよ?どんな面かじっくりとご覧なさいな。」
【先 生】
「ぐむむぅ・・・。これは一本取られたわね。まあいいわ。今日のところはこれで勘弁してあげるわね。でも次回はこうはいかないわよ!という訳で今回はここまで。ではまた次回!ばいばい!」