朝、事務所内でミーティングをしていると、納税者から「突然税務署の人が来ているんです」との連絡が入りました。
■会計事務所
「税務署の人が来ているのですか?」
▲納税者
「はい、そうなんです」
■会計事務所
「何人来ているのですか?」
▲納税者
「3人も来ています」
■会計事務所
「3人?」
▲納税者
「東京国税局の人と天草税務署の人と新宿税務署の人の3人が来ています」
■会計事務所
「東京国税局の人と電話を代わっていただけますか?」
▲納税者
「はい、代わります」
●税務署
「東京国税局の税田と申します」
「今回、別件の大規模脱税事案の関連で調査に伺ったのですが、事案の特殊性から予告なしに調査にお伺いいたしました」
■会計事務所
「突然調査に来られても困りますね」
「私が立ち会うまで調査は控えてもらいたいのですが」
●税務署
「今回は特殊な事案ですので、今から調査に着手させていただきたいのですが?」
■会計事務所
「いや それはダメです」
「私が立ち会うまで待ってください」
●税務署
「いつこちらに来れますか?」
■会計事務所
「今から飛行機の手配をして午後には行けますけれど」
●税務署
「それでしたら明日にしましょう」
■会計事務所
「分かりました」
急いで飛行機とホテルを手配して羽田に向かいます。
納税者は、本店所在地が新宿で実際の営業は熊本県の天草で行っています。
ですから、東京国税局や新宿税務署が来るのは分かるのですが、何故か地元の天草税務署まで調査に参加しています。