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週刊税務調査日記

ロングランの調査 (1)

第385号 2012/5/17

朝、事務所内でミーティングをしていると、納税者から「突然税務署の人が来ているんです」との連絡が入りました。

■会計事務所

「税務署の人が来ているのですか?」

▲納税者

「はい、そうなんです」

■会計事務所

「何人来ているのですか?」

▲納税者

「3人も来ています」

■会計事務所

「3人?」

▲納税者

「東京国税局の人と天草税務署の人と新宿税務署の人の3人が来ています」

■会計事務所

「東京国税局の人と電話を代わっていただけますか?」

▲納税者

「はい、代わります」

●税務署

「東京国税局の税田と申します」

「今回、別件の大規模脱税事案の関連で調査に伺ったのですが、事案の特殊性から予告なしに調査にお伺いいたしました」

■会計事務所

「突然調査に来られても困りますね」

「私が立ち会うまで調査は控えてもらいたいのですが」

●税務署

「今回は特殊な事案ですので、今から調査に着手させていただきたいのですが?」

■会計事務所

「いや それはダメです」

「私が立ち会うまで待ってください」

●税務署

「いつこちらに来れますか?」

■会計事務所

「今から飛行機の手配をして午後には行けますけれど」

●税務署

「それでしたら明日にしましょう」

■会計事務所

「分かりました」

急いで飛行機とホテルを手配して羽田に向かいます。

納税者は、本店所在地が新宿で実際の営業は熊本県の天草で行っています。

ですから、東京国税局や新宿税務署が来るのは分かるのですが、何故か地元の天草税務署まで調査に参加しています。

公認会計士・税理士・行政書士
井上 修
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